卸売業の在庫回転率:月次で追うと何が見えるか
在庫は現金が形を変えたものです。回転が遅くなると、仕入れの支払いと売上の回収のタイミングがずれ、資金繰りに影響が出ます。在庫回転率を月次で追う習慣は、資金繰りの問題を早期に発見するための基本的な手段です。
在庫回転率の計算と読み方
在庫回転率は「売上原価 ÷ 平均在庫金額」で計算します。この数字が高いほど在庫の回転が速く、低いほど在庫が滞留していることを示します。業種や商品の性質によって適正値は異なるため、自社の過去データとの比較が基本です。
月次で追う際は、全体の数字だけでなく商品カテゴリー別に分解することをお勧めします。売れ筋商品の好調が、不動在庫の問題を全体数字の中に隠してしまうことがあるからです。
不動在庫を早期に発見するルール
Meadow Pilotが卸売業のクライアントと設定しているルールの一つは、「3ヶ月間動いていない在庫を毎月リストアップする」というものです。このリストを月次の定例で確認し、値引き処分か仕入れ停止かを判断します。
判断を先送りにすると、不動在庫は増え続けます。3ヶ月という基準は業種によって調整が必要ですが、まず基準を設けることが重要です。
在庫管理と資金繰りをつなげて見る
在庫回転率の改善は、それ自体が目的ではありません。回転率が上がると、同じ売上を維持しながら在庫に拘束される資金が減ります。その分を仕入れの支払いや設備投資に回せるようになります。
在庫の数字と資金繰り表を並べて見ると、在庫の動きが現金に与える影響が具体的に見えてきます。この二つをセットで確認する習慣が、卸売業の財務管理の基本です。
在庫回転率の分析を月次の習慣にしたい場合は、月次伴走支援の中で一緒に仕組みを作ることができます。まずはMeadow Pilotの成り立ちや対応範囲を確認のうえ、初回相談でご相談ください。